2017年07月19日

大手住宅メーカーの防音室

一部の大手住宅メーカーを除けば、戸建住宅に併設するピアノなど楽器防音室は木造です。

大半が大手建材メーカーの防音材をそのまま張り付けるだけのハリボテに近い空洞だらけの構造です。面密度だけに頼る遮音材にシフトして、吸音材や制振材をおろそかにしている欠陥構造です。

音響も悪く、遮音効果も低いもので、とても音楽教室には使えません。また隣接する賃貸住居部分への音漏れも気になる仕様であり、いったい住宅メーカーは約20年間何をしていたのか?

何も研究せずに、ただ既製品の防音材と石膏ボードを貼り付けるだけの安易な設計・施工を繰り返していたということでしょう。

近年の景気悪化で、自宅に音楽教室を併設する事例が増えており、同時に失敗事例が増えています。
建築士も企業もほとんど努力していないと言えると思います。

とくに致命的なのが固体伝播音の対策がないことです。木造住宅であっても木材を生かす工夫がないので音響も悪く、問題だらけです。
防音相談

不安を感じたら、早目に音響・防音設計の専門家に相談したほうが無難です。
posted by 防音職人チーム at 07:43| 楽器防音室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月09日

既製のボックス型ピアノ防音室の弱点

今までの防音相談や取引先の騒音調査などの分析結果から見ると、既製品のボックス型防音室の主な弱点は次のようになります。
・重すぎるなど長期荷重によって、木造の床やマンションの防振脚の二重床が緩んだり、ガタついてくる。
・防音室内の反射音が強すぎて、長時間演奏できない。耳が疲れる。
・床などから振動音(固体伝播音)が周囲に伝わりクレームが発生することがある。

これらの問題は使用している素材が遮音材にシフトしているため、固体音が抑えられない割に、反射音が室内に響くなどアンバランスな仕様によって起こる現象である。

改善するには、壁の約半分以上を吸音処理し、床に制振材を重ねて敷くなどの対策が必要です。
実際に、DIYで改善したユーザーがけっこう居られます。思った以上に効果があると評価されています。
購入してしまった防音室に満足できないなど不満をお持ちの方、DIYで音響・防音対策をやってみてはいかがでしょうか。
posted by 防音職人チーム at 15:18| Comment(0) | 楽器防音室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月12日

遮音パネルと吸音化粧板

 ときどき、楽器防音室の天井や壁に「遮音パネル」としてロックウール吸音板を施工する業者がいますが、これは使い方が間違っています。
 ロックウール吸音板は、吸音化粧板と言われる製品と同様なもので、反射音を軽減しながら音を吸音するものです。遮音材ではありません。

 通常、PBや合板、遮音材と併用して施工されるものであり、単独で遮音効果を発揮するものではありません。なかには音漏れを25〜27dB遮断すると公表しているメーカーがありますが、実際の現場では、そのような遮音効果は出ません。誇大広告です。

 また、遮音パネルという製品には鉛シートや遮音シートをPBに貼り合わせたものがありますが、これらは少なくとも木造防音室には不向きなものであり、遮音効果が低いだけでなく音響上も問題のある製品です。
*他の記事でも述べていますので、ここでは省略します。

 ちなみに音響調整に役立つ製品として、穴あき合板(通常、ラワン材、シナ材)というものがあり、昔の音楽室の壁に良く使用されていました。これは使い方によれば、軽量で効果的な防音対策にもなります。
*背面に吸音素材や軟質シージングボードなどを施すと効果が高まります。

 私の経験では、最近の音響・防音製品よりも、昔ながらの建材のほうが確実な効果が出るので無難です。
posted by 防音職人チーム at 10:32| Comment(0) | 楽器防音室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする