2018年10月06日

防音業界の実情(住宅と防音室)

普通のマンションや木造住宅の生活防音、狭い防音室の設計・工事を見ると、無駄に分厚い構造や意味のない遮音パネル施工など、とても専門家とは思えない内容が氾濫しています。

その理由は次の記事を見ると分かります。
防音業界

民間の専門業者で設計を担当している技術者が専門家ではないことが多く、人材に偏りがあるからです。

既製品を検証しないで、メーカーの申告をそのまま鵜呑みにして使うと、性能不足で問題が起きることがあります。

防音材や一般的な建材は、組み合わせ方や施工手順によって防音効果に大きな差が出ます。
ただ重ねて張り付ければ良いというものではなく、適正な設計施工のマニュアルが必要です。

また、間取りや周辺環境を無視した金太郎飴のような防音工事は無理があり、費用対効果や音響を悪くします。

専門家の設計仕様や工法は、ウェブサイトの実例やコンテンツを見ると大体想像できます。
技術力がコンセプトや実例の説明に表れています。

音楽専門誌に沢山広告が出ていることと、技術力は無関係です。ただ広告費を沢山かけているということを示しているだけです。
通常、広告費など諸経費は、実際の見積りに、その分を上乗せされます。

良心的な事業者は、適度な広告しか使いません。お任せ下さいと、連呼する事業者は避けたほうが無難です。
posted by 防音職人ウェブマスター at 15:07| Comment(0) | 住宅防音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月19日

防音相談と掲示板での情報

防音相談に関連する情報掲示板は、現在でも複数存在していますが、昔に比べてアドバイスの内容が非常に稚拙で、専門業者のサイトコンテンツをそのままコピーして切り貼りしたようなものが沢山見られます。

正しい情報のコピーであれば、まだマシですが、誤った情報を拡散すると二次被害が出ます。

たとえば、鉛シートは制振効果が優れているとか、スチレンフォーム・ボード(発泡断熱製品)が吸音材だとか実態と乖離した内容をばらまくことは重大なマイナスです。

掲示板での情報は必ず裏付けをとるように、しっかり調べる必要があります。
我々専門業者から見ると、大半が素人のような感じです。

ちなみに、建築士は音響・防音設計は実績がないので、大半が想像や思い込みでアドバイスしています。
鵜呑みにすることはリスクがあります。
また、吸音材をアドバイスする際に、グラスウールやセルロースファイバーばかり例示する人は、専門家ではありませんので、ご注意ください。
posted by 防音職人ウェブマスター at 16:10| Comment(0) | 住宅防音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月09日

マンション天井に防音材を施工したが効果がない

通販サイトの推奨する遮音パネルや防音材を施工業者に依頼して天井に張り付けたが、上階からの足音など騒音はほとんど減らなかったという相談を受けました。

これはマンション二重天井に重量衝撃音が響くもので、その音を小さくするために、通販サイトの「自社の製品を貼り付ければ騒音が遠くから聴こえる感じになり、大幅に軽減できる」という宣伝を信じて施工されたのです。施工した結果はほとんど効果を体感できないということでした。

おそらく、これは低い周波数帯が主成分の重量衝撃音です。これに対しては遮音パネルなどを既存天井面に施工するだけではほとんど効果はなく、騒音が透過してきます。
通常、既存天井の構造を制振構造に改造して、振動音を絶縁するような施工を行わない限り、騒音を大幅に減らすことはできません。

通販サイトの広告は大半が実績のない誇大広告であり、そのようなサイトが広告費用をかけて検索結果の上位を占めています。実例が解説されていないので、じっくり読めば当てにならないのは分かるのですが、藁をも掴む人には責任はありません。
問題なのは誇大広告の通販サイト事業者そのものです。
posted by 防音職人ウェブマスター at 08:18| Comment(0) | 住宅防音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする