2015年08月30日

マンション天井の騒音対策と誇大広告

日本音響学会の設計専門家は、通常のマンション二重天井において、重量衝撃音など騒音の主成分である31.5Hz〜63Hz及び100Hz前後の音の対策は、現場に適用できる工法は殆どないと指摘しています。
二重天井そのものが共振体となるため、遮音低下は避けられないと言っています。

低周波を含めた重量衝撃音(子供が走る音・飛び跳ねる音、重いものを床に落とす音 など)の大半は天井裏の空気層を共振させ、天井のボードを同時に振動させて発生するからです。

このため、簡易的な防音施工(DIYを含む)では、マンション天井を透過してくる生活騒音を防ぐことは殆どできません。しかし、防音材などの通販業者は次のような誇大広告をウェブサイトにおいてPRしています。
天井DIY防音誇大広告.jpg

天井に直接張り付けて、振動騒音を簡単に減らすような製品はないのです。あるというならば、騒音の周波数帯を示し、施工完了後の軽減状況を計測した結果をウェブサイト上に公開すべきです。
そうでなければ、まったく信用できません。単なる誇大広告であり、騒音被害者や建築業者の混乱を招くだけです。防音設計など専門家の努力を愚弄するものです。
posted by 防音職人チーム at 09:28| Comment(0) | 住宅の防音 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月16日

木造住宅・マンションおよび防音室のご質問にお答えします

木造住宅・マンションの生活防音、木造の楽器防音室に関するご質問を投稿していただければお答えします。
回答が長くなる場合はスレッドを立てます。
また、参考ページのリンクをご提示しますので、ご覧ください。

ご質問の際は匿名で結構です。メールアドレスやウェブサイトのリンクは書き込まないでください。
業者の宣伝行為は即行削除し、アクセスを禁止するなどの措置を取りますのでご注意ください。

もちろん、関連記事に関するご質問をメールでお受けする場合もありますので、その際は明記します。
なお、ご質問の前に次のブログ記事をご覧ください。すぐに解決する場合もあります。
防音職人だより
木造住宅・防音室ブログ
木造住宅・マンション防音事例ブログ

ご質問の投稿は、ウェブマスターが承認してから表示しますので、不適切な投稿・コメントは削除する場合もありますので、ご了承ください。
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2015年03月12日

遮音パネルと吸音化粧板

 ときどき、楽器防音室の天井や壁に「遮音パネル」としてロックウール吸音板を施工する業者がいますが、これは使い方が間違っています。
 ロックウール吸音板は、吸音化粧板と言われる製品と同様なもので、反射音を軽減しながら音を吸音するものです。遮音材ではありません。

 通常、PBや合板、遮音材と併用して施工されるものであり、単独で遮音効果を発揮するものではありません。なかには音漏れを25〜27dB遮断すると公表しているメーカーがありますが、実際の現場では、そのような遮音効果は出ません。誇大広告です。

 また、遮音パネルという製品には鉛シートや遮音シートをPBに貼り合わせたものがありますが、これらは少なくとも木造防音室には不向きなものであり、遮音効果が低いだけでなく音響上も問題のある製品です。
*他の記事でも述べていますので、ここでは省略します。

 ちなみに音響調整に役立つ製品として、穴あき合板(通常、ラワン材、シナ材)というものがあり、昔の音楽室の壁に良く使用されていました。これは使い方によれば、軽量で効果的な防音対策にもなります。
*背面に吸音素材や軟質シージングボードなどを施すと効果が高まります。

 私の経験では、最近の音響・防音製品よりも、昔ながらの建材のほうが確実な効果が出るので無難です。
posted by 防音職人チーム at 10:32| Comment(0) | 楽器防音室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする