2014年08月13日

二重床の防音対策(マンション・テナント)

マンション、テナントビルなどにおいて、生活防音や床下配管、バリアフリーを目的として、二重床構造にリフォームするケースが多いと思います。
現在の既製品による二重床システム(防振ゴム支持脚、ベースパネルによる)は、軽量衝撃音を目的として作られたもので、大人の重い足音や子供が走り回る、飛び跳ねるような重量衝撃音には対処できません。
二重床の防音対策

重量音の衝撃が支持脚にピンポイントで発生する、集中荷重のインパクトが小さな面積にかかる構造のため、衝撃を分散できないのです。同時に床下に吸音材がない場合は、二重天井の天井裏の空気層と同様に空洞部が空気のバネとして共振し、主に低い周波数において遮音性能が低下するからです。

音響学会、建築学会および各メーカーも、そのことは大体知っているわけですが、施工や利益効率を優先して、課題解決に取り組もうとしていないのです。
はっきり言って、従来型の根太工法に防音材を使用して二重床を構築したほうが、重量衝撃音に効果的です。問題は設計のノウハウや工法・コストなど、手間と費用がかかるだけでなく、技術を要するため、普及しにくいのです。
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2014年06月16日

マンションの生活防音「二重天井の騒音対策」

最近、防音職人へマンションの上階騒音対策の相談の問い合わせがきますが、現在は知人建築士に主に紹介することにしています。
*施工チームが現在、2名しかいないので、防音工事は主に木造を中心に担当しています。

マンションの防音工事をやりたくても、業務の体制上、スタッフが足りなくて担当できないのです。ただし、手が空くまでお待ちいただけるかたで確実に契約をお約束されるかた限定で年に数件、防音相談をお受けすることがあります。

なぜ、マンションの二重天井など防音工事・設計が難しいのかという点は、次のページをご覧いただければ概略ご理解いただけると思います。理論的にも工法的にも通常の専門業者には、無理なレベルだと思います。
マンションの天井防音
このページに記載されている課題をクリアできる業者は、東京にもほとんどいません。

 二重天井における固体伝播音、空気伝播音の騒音経路と遮断・減衰対策は、通常のマンションの制約のある空間において、現実的な効果的な工法が課題であり、万能な対策はないのです。
ですが、防音職人は、騒音を半減以上に減衰させることに成功しています。ただし、老朽化や区画の間口などいくつかの前提条件を満たす物件に限られています。
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2014年05月22日

遮音パネル工法と防音室

遮音材にシフトした簡易防音工事の典型例として、遮音パネルによる防音室の工事があります。
遮音パネルと防音室
この問題は、遮音パネルのつなぎ目からの音漏れ、硬質な遮音材にシフトした防音効果の低下が主なものです。パネルに使用されている遮音材の制振能力、柔軟性、面密度などの特性によっても遮音効果は大きく左右されます。

このような工事を行う専門業者は、大半が防音製品メーカーの代理店(工務店を含む)です。どのような防音室でも、楽器の周波数特性や音響のことを考慮せずに、金太郎飴のような遮音パネル工法を一律に実施します。しかも使用する吸音材は低密度のグラスウールのみで、防音壁を15〜18センチの厚さで構築します。
*ネット上には、このような中途半端な専門業者が溢れています。

遮音パネル、遮音シート、グラスウールだけの工事による防音室は、遮音性能が余り向上せずに、壁厚ばかりがかさみます。費用対効果も低いのが特徴です。
それに木造家屋の特性を考慮せずに防音工事を行うこと自体が問題です。
posted by 防音職人チーム at 09:08| Comment(0) | 楽器防音室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする